【コラム】 なぜ航空会社未定の航空券は存在するのかvol.1
旅行会社での経験から、なぜ航空会社未定の航空券が存在するのか、
利用するに当たってどんなメリットやデメリットが存在するのか
解説していこうと、ふと思いつき、つらつら書いてみました。
まず、このコラムで言う「航空会社未定」は国際線の航空券単品に限ります。
よって海外ツアーの「航空会社未定」とは異なるのでご注意ください。
では、早速解説していきましょう。
まず、航空会社未定でなぜ設定するのか?と言うと
航空会社の設定する最低販売価格を下回った価格で設定するからです。
これを下回ると航空会社は怒って、もうそちらには卸ませんよ!
なんて脅されたりします。
なので、航空会社未定だからと言って
危ない航空会社なんじゃないか??
なんてことはまずありません。
ほぼ、日本に国際線を就航している航空会社のいずれかになります。
では、なぜ最低販売価格を下回って販売するのでしょうか?
旅行代理店がそうする目的は、ざっくり以下の3つのパターンに分かれます。
1.とにかく安い価格で設定して、注目を集めたい
もし同じ航空券なら安い方で買いたいですよね?
例えて言うなら、家電のビックカメラやヤマダ電機と同じ構図です。
どうすれば、お客さんが「あそこは安いね~!」なんて思ってもらうか
考えれば、多少損をしてもインパクトのある価格を出して、安いという
イメージを植え付けます。
2.旅行代理店やホールセラー(卸業者)が航空会社との契約を達成したい
あまり知らないかもしれませんが、大手の旅行代理店になると
航空会社と半期や年間で●●人送客してくれれば、一人当たり
●●円御戻ししますよ!なんていうキックバックの契約を結んでいたりします。
期が終わる前に、人数が足りないから安く設定してとにかく目標達成しよう!
なんて時に設定されます。
3.ホールセラー(卸業者)がそもそも航空会社未定で設定した
中小の旅行代理店は、航空会社と直接契約していないので
大半はホールセラーという卸業者に航空券を予約しています。
上記2のようなケースでホールセラーが契約目標を達成したい場合
航空会社未定航空券を卸す場合があります。
ちなみに、JTBやHISといった大手はこういうケースはまずまずありません。
ここまで、航空会社未定の航空券が存在する理由を見てきました。
ここからは、航空会社未定の航空券を利用する場合のメリットデメリットを
見て行きましょう。
メリット・・・・価格が安い
デメリット・・・・航空会社が事前に分からない(マイレージなどで不都合)、時間が分からない
といったところでしょうか。
デメリットが無ければ使ってみたいなんて人が多いと思います。
そこで、完全になくすことは出来ないですが、ある程度デメリットを
軽減できる方法をお伝えしちゃいます。
●航空会社が事前に分からない
現在、航空会社の多くが公示運賃、所謂、航空会社が設定する
格安航空券のみ販売にシフトしています。
そして、昔はこの運賃を販売しても旅行代理店に手数料が入りましたが
現在はほとんどがゼロです。よって、公示運賃しかない航空会社が
選択されることはまずありません。
具体的に・・・以下はまず選択されないでしょう。
日本航空、全日空、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空
KLMオランダ航空、エールフランス航空、アリタリアイタリア航空
オーストリア航空、スイスインターナショナルエアラインズ、フィンエアー
ルフトハンザ、アエロフロートロシア航空、ブリティッシュエアウェイズ
タイ国際航空、マレーシア航空、フィリピン航空、ガルーダインドネシア航空
ベトナム航空、ニュージーランド航空、カンタス航空、
ハワイアン航空、エアインディア
ということは・・・
大韓航空、アシアナ航空、デルタ航空、エティハド航空、カタール航空
エミレーツ航空、チャイナエアライン、エバー航空、ユナイテッド航空
アメリカン航空
のいずれかがほとんどです。
ちなみに、アメリカン航空とユナイテッド航空はそれぞれ日本航空と
全日空とジョイントベンチャーをしている関係から、大っぴらに
安い運賃を卸さないので選択される可能性は低いです。
方面別にみると
ソウルの航空会社未定
大韓航空、アシアナ航空がほとんど
アメリカ行きの航空会社未定
ほぼデルタ航空
ヨーロッパ行きの航空会社未定
エティハド航空、カタール航空、エミレーツ航空のいずれか
台湾やアジア各都市は
チャイナエアラインかエバー航空
になります。
どうです?だいぶ、絞られてきましたね。
今回はここまでにして、次回は時間帯について見ていきましょう。
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利用するに当たってどんなメリットやデメリットが存在するのか
解説していこうと、ふと思いつき、つらつら書いてみました。
まず、このコラムで言う「航空会社未定」は国際線の航空券単品に限ります。
よって海外ツアーの「航空会社未定」とは異なるのでご注意ください。
では、早速解説していきましょう。
まず、航空会社未定でなぜ設定するのか?と言うと
航空会社の設定する最低販売価格を下回った価格で設定するからです。
これを下回ると航空会社は怒って、もうそちらには卸ませんよ!
なんて脅されたりします。
なので、航空会社未定だからと言って
危ない航空会社なんじゃないか??
なんてことはまずありません。
ほぼ、日本に国際線を就航している航空会社のいずれかになります。
では、なぜ最低販売価格を下回って販売するのでしょうか?
旅行代理店がそうする目的は、ざっくり以下の3つのパターンに分かれます。
1.とにかく安い価格で設定して、注目を集めたい
もし同じ航空券なら安い方で買いたいですよね?
例えて言うなら、家電のビックカメラやヤマダ電機と同じ構図です。
どうすれば、お客さんが「あそこは安いね~!」なんて思ってもらうか
考えれば、多少損をしてもインパクトのある価格を出して、安いという
イメージを植え付けます。
2.旅行代理店やホールセラー(卸業者)が航空会社との契約を達成したい
あまり知らないかもしれませんが、大手の旅行代理店になると
航空会社と半期や年間で●●人送客してくれれば、一人当たり
●●円御戻ししますよ!なんていうキックバックの契約を結んでいたりします。
期が終わる前に、人数が足りないから安く設定してとにかく目標達成しよう!
なんて時に設定されます。
3.ホールセラー(卸業者)がそもそも航空会社未定で設定した
中小の旅行代理店は、航空会社と直接契約していないので
大半はホールセラーという卸業者に航空券を予約しています。
上記2のようなケースでホールセラーが契約目標を達成したい場合
航空会社未定航空券を卸す場合があります。
ちなみに、JTBやHISといった大手はこういうケースはまずまずありません。
ここまで、航空会社未定の航空券が存在する理由を見てきました。
ここからは、航空会社未定の航空券を利用する場合のメリットデメリットを
見て行きましょう。
メリット・・・・価格が安い
デメリット・・・・航空会社が事前に分からない(マイレージなどで不都合)、時間が分からない
といったところでしょうか。
デメリットが無ければ使ってみたいなんて人が多いと思います。
そこで、完全になくすことは出来ないですが、ある程度デメリットを
軽減できる方法をお伝えしちゃいます。
●航空会社が事前に分からない
現在、航空会社の多くが公示運賃、所謂、航空会社が設定する
格安航空券のみ販売にシフトしています。
そして、昔はこの運賃を販売しても旅行代理店に手数料が入りましたが
現在はほとんどがゼロです。よって、公示運賃しかない航空会社が
選択されることはまずありません。
具体的に・・・以下はまず選択されないでしょう。
日本航空、全日空、シンガポール航空、キャセイパシフィック航空
KLMオランダ航空、エールフランス航空、アリタリアイタリア航空
オーストリア航空、スイスインターナショナルエアラインズ、フィンエアー
ルフトハンザ、アエロフロートロシア航空、ブリティッシュエアウェイズ
タイ国際航空、マレーシア航空、フィリピン航空、ガルーダインドネシア航空
ベトナム航空、ニュージーランド航空、カンタス航空、
ハワイアン航空、エアインディア
ということは・・・
大韓航空、アシアナ航空、デルタ航空、エティハド航空、カタール航空
エミレーツ航空、チャイナエアライン、エバー航空、ユナイテッド航空
アメリカン航空
のいずれかがほとんどです。
ちなみに、アメリカン航空とユナイテッド航空はそれぞれ日本航空と
全日空とジョイントベンチャーをしている関係から、大っぴらに
安い運賃を卸さないので選択される可能性は低いです。
方面別にみると
ソウルの航空会社未定
大韓航空、アシアナ航空がほとんど
アメリカ行きの航空会社未定
ほぼデルタ航空
ヨーロッパ行きの航空会社未定
エティハド航空、カタール航空、エミレーツ航空のいずれか
台湾やアジア各都市は
チャイナエアラインかエバー航空
になります。
どうです?だいぶ、絞られてきましたね。
今回はここまでにして、次回は時間帯について見ていきましょう。
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